吉田在ラトビア日本国大使より御挨拶

令和6年11月8日
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 ラトビア国民の皆様、そしてラトビアにお住まいの日本人の皆様。
 
 このたび、特命全権大使としてラトビアに着任いたしました、吉田謙介です。10月28日に着任し、11月5日にリンケービッチ大統領に信任状を捧呈いたしました。ラトビアでの勤務は初めてですが、この美しい国に着任することができ、とても嬉しく感じています。
 
 日本とラトビアは自由、民主主義、人権などといった価値や原則を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化という観点からも、国際社会における重要なパートナーです。昨今の情勢も背景にあることから、その重要性は一層高まっており、両国は世界が直面する様々な課題にともに取り組んでいます。
 
 ラトビアがNATOやEUに加盟してから30年が経ちました。ラトビアは大きな国ではありませんが、それら機関で存在感を発揮しています。また国連安全保障理事会の非常任理事国にも立候補し、国際社会への更なる貢献を行おうとしています。両国はともにOECD加盟国としても貢献しています(OECDの会議はアルファベット順に着席するので日本とラトビアは隣同士に座ることが多いです)。それらのフォーラムを通じても日本とラトビアは様々な協力を行っています。
 
 ビジネスの分野においても、日本はラトビアから、経済大国で信頼できる同士国であると認識されています。そのような中でビジネス関係者の往来の促進や、来る大阪・関西万博を契機とした経済関係の強化も重要であると考えています。
 
 人的交流の面からも、本年は2月にカリンシュ外相(当時)の訪日、リガ市と神戸市の姉妹都市提携50周年を記念した両市間代表団の相互交流の他、文化、教育、スポーツ、芸術といった多様な分野での交流が盛んになっています。来年2025年はリンケービッチ大統領の訪日に向けた調整も行われています。2023年に年始まったワーキングホリデー制度を通じた交流拡大も期待されています。様々な交流を通じて絆を深め、末永く友好関係を築いていきたいと考えています。
 
 現在、世界は不安定な情勢が続いておりますが、両国民間の交流と対話を絶やさず、良好な日本とラトビアの関係を一層発展させていくことが、ここラトビアにおける私の使命と考えています。どうぞ暖かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
令和6年11月
在ラトビア日本国大使
吉田 謙介