リガ港での「The Tall Ship Races 2013」行事の開催

 大型帆船(Tall Ship)を目にする機会は少なく、帆船といったら大航海時代を思い浮かべるかもしれません。ラトビアを代表するリガ港にも、昔この大型帆船が出入りしていた時代がありました。港町としての環境に恵まれていたリガ港は、13世紀初頭リガの街が創設されるとともに香辛料や綿・絹織物、鉄製品などの当時貴重であった外国製品のヨーロッパ各地への交易の拠点の一つとなりました。15世紀に現在の場所へ港が移設されてからは大型の交易船の入港が可能となりました。港から市内へと流れ込むダウガワ川流域にはこれら交易のための大型帆船が数多く停泊し、リガの街は船乗りや商人で溢れかえって賑わいを見せていました。今夏、リガ港にそんな風景を彷彿とさせるような大型帆船が集結しました。

 20世紀初頭頃にはすでに実用船としての役目は終えた帆船ですが、帆船の維持保存、そして次世代を担う青年育成を目的として、1956年にThe Tall Ship Racesが始まりました。それ以降多くのヨーロッパや世界の港を舞台に大型帆船のレース大会が行われています。今年、リガはそのホスト港の一つとなりました。スウェーデンのArhusを7月4日~7日に出港し、フィンランドのHelsinki、ラトビアのリガを経て8月3日~6日ににポーランドのSzcecinへ到着する一ヶ月にも渡るイベントです。この内、Arhus- Helsinki間、 Riga-Szcecin間がレースとして争われました。
 リガ港停泊中の4日間、様々なイベントが開催されました。普段見ることのない各国の大型帆船を間近に見たり、クルーと触れ合うことができる貴重な機会とあって、家族連れなどたくさんのリガっ子達や観光客が港にあふれました。



 このイベント期間中には、クルー達によるリガ市内パレードも行われました。前述のとおり、このThe Tall Ship Racesの目的の一つが次世代の育成にあるため、各帆船ともクルーの半数は15歳から25歳の若者でないといけないという厳しいルールがあります。パレードを見ていると、若者い世代が中心となって積極的に盛り上げている様子が印象的でした。


 
 リガ出港の最後の日まで、立派な大型帆船の姿を一目見ようと多くの人達がリガ港周辺に集まっていました。リガの街を流れる大河ダウガワ川とそれにつながるリガ港は、昔と変わらず今でもリガ市民の大切な心のよりどころになっています。